蔵元だより
【ALSと酒造り】
先日諏訪の「酒ぬのや本金酒造」さんを訪問しました。蔵元で杜氏の宮坂恒太朗さんは今、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患いながら、必死に酒造りと向き合っています。奥様のちとせさんとSNSでつながっているご縁で、訪問が叶いました。
気管切開をし、体もほとんど動きませんが目でPCを操りながら酒造りの会話をする。酒造りへの想いが溢れます。体がどんなに不自由になっても、自分が出来ることを最大限やりながら酒造りに向き合う。今でもきき酒をし、夜は晩酌もするという宮坂さん。日本酒に対する熱意は本当にすごいです。
宮坂さんの夢も聞きました。私に協力できることも多々あると感じています。
こんなに酒造りに真剣に向き合っている蔵元の夢を叶えるために、私に出来ることは全て協力したいと思わせる、宮坂さんの熱い想い。私が帰ってからも何度もメッセンジャーでお礼が来ました。視線でPC操作するのも大変な作業なのに、本当に心を打たれます。
奥さんのちとせさんもフルサポートで蔵と宮坂さんを支えます。家族みんなで支えあっての酒造り。足りないところはみんなで補う。酒造りの原点、そして一番大切な事を思い出しました。
宮坂さん、お話しさせていただき本当にありがとうございます!!あなたの想いをしっかりと受け止めました。私も自分自身と南部美人の酒蔵を見つめなおす貴重な出会いでした。
宮坂さんの夢を叶え、未来にその道を繋げられるように、私の全身全霊を持って取り組みますので!!同じ時代を生きる蔵元同士として、全力で一緒に頑張りましょう!!私は宮坂さんの笑顔がとても大好きです!
■宮坂さんのドキュメンタリーユーチューブ
https://www.youtube.com/watch?v=jdSnm2fKlzI