蔵元だより
【小泉農水大臣へ酒米不足などへの対応要望書】
小泉農水大臣に日本酒造組合中央会の大倉会長はじめ、副会長、理事の皆さんで、深刻な酒米不足と高騰についての対応についての要望書をお渡しに行きました。私も岩手県酒造組合の会長として、現場の意見を述べる役割で参加させていただきました。國酒を愛する議員連盟の野田聖子会長も同席していただき、國酒の深刻な現状を共有していただきました。小泉大臣は、酒造組合の皆さんの意見を聞きたい、現場の話を聞きたい、という姿勢で、今回の訪問が叶いました。小泉大臣は全員の意見をまずは聞いていただき、そこから様々なディスカッション、そして最後は今後に行われる農政改革についても意見交換が出来ました。このままいくと、この冬に酒米を入手出来ずに酒造りが出来なくなる蔵や大幅な減産をしなければいけない蔵、最悪、酒造りをやめて廃業する蔵も必ず出てきます。好調な海外輸出にもブレーキがかかり、ユネスコの世界無形文化遺産に登録された最大の好機を失います。農水省には何とかしてこの食米の高騰に端を発する酒米の深刻な問題に対策を心からお願いしたいと思います。