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南部美人inフランス その3

シャンパン研修2日目。午前中はメゾン・ポール・ロノワを訪問させていただきました。シャンパンで初めて樽でオークション販売を始めた生産者で、初オークションでは完売をして大きな反響を呼びました。まさにオーナー制のシャンパンで、さらに話を聞くと、樽の焼き加減の選択や熟成の期間やドサージュの量などもオークションで買ったオーナーが選べるという事、最終的にラベルにはオークションで買い取ったオーナーのサインがが入る事などシャンパンの世界では考えられない先鋭的な取り組みをしていました。奇抜なアイディアは新しくシャンパンの世界に参入したメゾンだからこそ考えついたもので、しかしその反面、シャンパン造りにもこだわりもとても持っていて、シャルドネだけでのブランドブランでの製造など、驚く事がたくさんでした。最後にはドサージュの量の違いでのシャルドネブランドブランの試飲や、なんと二次発酵前の樽の焼き加減によるワインの違いのテイスティングなど信じられない経験をさせていただきました。前日のレクイーエールでの世界初awa酒マリアージュの会にも参加してくれていて、awa酒の素晴らしさを教えてくれたお礼に、と最大のおもてなしをいただきました。また1つシャンパンの素晴らしさを学ぶ事が出来ました。

続いてお邪魔したのはシャンパーニュ地方で最も古いメゾンでもあるルイナールを訪問させていただきました。1729年創業、シャンパーニュ地方最古と言う事で、その気品や当時の建物や、世界一深く美しいカーブを見学させていただきました。ルイナールのこだわりの1つに「樽で発酵させない」というものがあり、そのこだわりが味わいにとても良く出ていました。日本酒のawa酒に通じる清浄感を感じました。さらにはシャルドネにこだわったブランドブランを貫いていて、こちらもawa酒の良さと重なり、まさにawa酒の行くべき道を照らす大いなる光に感じました。アートとのコラボレーションにも積極的で様々なアートとシャンパンの世界観を学ぶ事が出来ました。

シャンパンの世界では新しく参入したメゾンと、最古のメゾン。この2つを見れたことは本当に最高の勉強になりました。日本酒にはなかなか新規参入が日本では難しいですが、世界では新しい蔵がどんどん立ち上がっています。awa酒は今のところ日本の日本酒の酒蔵しか造れませんが、将来的に世界中のSAKEの蔵とも一緒に取り組みが出来る時代が来れば、さらに世界観は広がるのかな、と感じた一日でした。最古の蔵も新しい蔵も「シャルドネのブランドブラン」というこだわりが共通していたのがとても印象的でした。

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